ソ連のターゲット
ソ連(当時)は1978年夏以降、日ソ交渉で返還を求めている国後、択捉に、さらに79年夏以降は色丹にも軍事基地を建設し、日本の安全にとって、いやがうえにも脅威を増していました。
このほか、空母「ミンスク」、カラ級巡洋艦等の大型新鋭艦艇を就役させて太平洋艦隊の戦力を大幅に向上させ、さらに海軍歩兵(海兵隊)を増強し、加えて「イワン・ロゴフ」に見られるような揚陸能力を強化し、いつでも北海道や本圭に上陸できる態勢を築きあげています。
このような軍事配備を詳細に検討すると、近年の極東ソ連軍の増強は、1969年の中ソ国境衡突を機に、急速に増強されたケースとは本質的に異なり、中国向けのものとは言いきれない面があります。
むしろ、バックファイヤー爆撃機や、SS20中距離核ミサイルの配備、あるいはベトナムのダナン港、カムラン湾の海・空軍基地化、カムチャツカのペトロハバロフスク基地の使用などを含め・・・
日本としてはソ連(当時)の動向に重大な関心を持たざるを得ませんでした。
率直に言って、ターゲットは日本に向けられていると言ってよいでしょう。